著:はやみね かおる 絵:村田 四郎
校長からひとこと
今読んでも、「よくこれを児童書として出版してくれたなぁ」と驚くと同時に、感謝の気持ちが湧いてきます。そして、辻真先先生の解説! 本当にありがとうございました。ぼくは怖い話が苦手ですが、一見怪談に見える話が論理的に解かれる話は大好きです。そう思って第一部の『怪談』を書きました。第二部『夢の中の失楽』に出てくる平井龍太郎が誰をモデルにしてるかは……書くまでもありませんね。第三部『さよなら天使』に出てくる創人君は、成長して『後夜祭でつかまえて』という短編に出てきます。やっぱり名探偵になってました。 (発行日1998/06/15)
機巧館(からくりやかた)でひらかれたパーティーのとちゅうで、老推理作家が消えた。そして、作家が消えるまえにつぶやいた呪文のようなかぞえ唄どおりにつぎつぎと事件がおこり、亜衣の身にも危険がせまる……。読者をあっといわせる結末が待つ「夢の中の失楽」をはじめ、こわい(?)話から赤ちゃん騒動まで、ボリューム満点の名探偵夢水清志郎(ゆめみずきよしろう)事件ノート第6作。
発売日 | 1998/06/16 |
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価格 | 定価:円(本体780円) |
ISBN-13 | 9784061484825 |
判型 | 新書 |
ページ数 | 262 |
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美琴 @Z5HHR
美琴 @Z5HHR
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見る今読んでも複雑で難解だなと感じました。子供の頃に読んで「これが赤い夢…?」となった記憶があります。物語の中なのか、夢なのか、事実なのか…。深い霧に包まれたような、夢か現かといった話で、信じていたい世界を現実だとしているのではないか、と考えさせられました。 前巻から思ってましたが勇嶺薫「赤い夢」や「夢迷宮」とても気になります。読める日はくるのでしょうか? そして、もう1つの罪は…館にいない家族として挙がっていない人のことで合っているのだろうか? 創人くんの物語では教授はもちろん、上越警部のことがますます好きになりました。教授のつくった暗号をいつの間にか解読している羽衣お母さん、さすがです👏