著:はやみね かおる 絵:村田 四郎
校長からひとこと
まさか、続編を書かせていただけるとは思っていませんでした。作者に書く気があって読者が読んでくれる状況なら、シリーズ物を書いても良いんだと学習しました。そのため、あとがきに「つぎの事件では、人と島と館が一つ消えるぞ!」と次作予告までしてます。ただ、本作を書き上げて原稿を渡すとき、「今度はちゃんとしたものを書きますので」と言ったのを覚えています。満足できなかったのは、過去の自殺とは言え、人が死んでるからです。青い鳥文庫でミステリーを書くとき、「人が死なない」という条件を提示されました。やっぱり、人が亡くなると後味が悪いです。 (発行日 1994/12/15)
亜衣・真衣・美衣が通う虹北学園には、4つの伝説がある――「時計塔の鐘が鳴ると、人が死ぬ。」「夕暮れどきの大イチョウは人を喰う。」「校庭の魔法円に人がふる。「幽霊坂に霧がかかると、亡霊がよみがえる。」そしてある日、こわれているはずの時計塔の鐘が鳴りひびき、『亡霊(ゴースト)』事件のはじまりを告げた……。名探偵夢水清志郎事件ノートの第2作。
発売日 | 1994/12/08 |
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価格 | 定価:円(本体800円) |
ISBN-13 | 9784061484054 |
判型 | 新書 |
ページ数 | 294 |
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さなこ @lmvlT
さなこ @lmvlT
【この投稿はネタバレを含みます】
続きを見る夢水シリーズはミステリーだけど 死者が出ないなと思っていたのですが、 青い鳥文庫の信条?だったのですね。 はやみね校長の裏話が聞けてうれしいです。 この巻は、 私がはやみね作品の中で5本の指に入る好きなキャラ、 レーチの初登場回なので印象に残っています。 だらしないけど繊細で、でも不器用なところがグッときます。 シリーズ化した 文学的苦悩が好きです。 (特に 黒電話との戦い)